Windows版MySQLの配布形態ごとの違い

Windows版のMySQL Server 5.5には、3種類の配布形態があります。

MySQL Installer

http://www-jp.mysql.com/downloads/installer/
msi形式のファイルです。
mysql-installer-5.5.21.0.msiのようなファイル名になっています。

サーバーに加えて、サンプルとドキュメント、Connectors、Workbenchなどのツールが含まれます。一番多くの人におすすめできるパッケージとの事。

The Complete Package

http://www-jp.mysql.com/downloads/mysql/
WS000006

上2つがComplete Packageです。mysql-5.5.21-win32.msiのようなファイル名になっています。組み込みサーバやベンチマークスイートなどが含まれます。

The Noinstall Archive

Complete Packageと同じURLで配布されています。上の画像では、Zip Archiveと書かれているもののうち、上2つです。mysql-5.5.21-win32.zipのようなファイル名になっています。

ファイルサイズが大きいのは、テストやベンチマークなどに加えて、デバッグ情報(pdb:プログラムデバッグデータベースファイル)が付属しているためです。

ただし、このzipファイルにはMySQLInstanceConfig.exeは含まれていません。my.iniファイルの作成とサービス登録は自力で行う必要があります。

ちなみに最後のひとつはソースコードです。バイナリは含まれていません。

それぞれのパッケージのインストール方法と、インストーラーの挙動はpdfで公開されています。
http://downloads.mysql.com/docs/mysql-windows-excerpt-5.5-en.pdf

表です。5.1のEssentialsを参考にしているので間違っているかもしれません。
出典:http://downloads.mysql.com/docs/mysql-windows-excerpt-5.1-en.pdf

 

Installer

Complete

No-install

Installer

あり

あり

なし

MySQL Server Instance Config Wizard

あり

あり

なし

Test Suite

なし

あり

なし

MySQL Server

あり

あり

あり

MySQL Client Programs

あり

あり

あり

C Headers/Libraries

あり

あり

あり

Embedded Server

なし

オプション

あり

Scripts and Examples

なし

オプション

あり

5.1まであった、Essentialsはなくなったようです。

MySQLのmsi形式のインストーラーは、別のMySQLInstaller.exeを展開して使うためにあるようなものなので、インストール先ディレクトリをmsiexecを使ったコマンドラインで指定したりできません。

NSISなどに組み込んで、インストール先を指定したい場合はzipで配布されているNo-install版を使うのが正しいようです。


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