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PhlickrのbuildImgUrlでPhoto IDが桁あふれ

PHPでFlickrを簡単に扱えるPhlickrを使っているのですが、Phlickr_PhotoクラスのbuildImgUrlで取得した画像のURLにアクセスしたら、「This photo is currently unavailable」の文字。

URL中のPhoto IDの入る箇所が2147483647(0x7FFFFFFF)になっていました。

ということでPhoto.phpを修正。551行目。

        $url = sprintf("http://farm%d.static.flickr.com/%d/%d_%s%s.%s",
            $this->getFarm(), $this->getServer(), $this->getId(), $this->getSecret(), $sizeStr, $type);

3番目の%dを%sに。

        $url = sprintf("http://farm%d.static.flickr.com/%d/%s_%s%s.%s",
            $this->getFarm(), $this->getServer(), $this->getId(), $this->getSecret(), $sizeStr, $type);

これで解決。


Symfonyでembed18nを使う

Symfonyで多言語対応する予定があるけど、とりあえず日本語だけ使いたかったときのメモです。embedI18nを自在に使う参考に。例によってSymfony 1.4+Doctrine。

// HogeForm.class.php
public HogeForm extends BaseHogeForm
{

    public function configure()
    {
        parent::configure();
        
        $this->embedI18n(array('ja'));
        
        // 二次元配列でembedしたフォームにアクセスできる
        $this->validatorSchema['ja']['name']->setOption('required', true);
        
        $this->useFields(array('ja', 'foo', 'bar'));
    }

}

このままテンプレートで$form->render()とかしてしまうと、入れ子表示になってしまうのでrenderRowでそれぞれ表示するようにしてやれば、useFieldsでembedされたフォームの順番がいじれないという問題も解決。

// hogeCreateSuccess.php
$form['ja']['name']->renderRow();
$form['foo']->renderRow();
$form['bar']->renderRow();

ちなみにsfFormDoctrine::getI18nFormClass()とかあるのですが、クラス名が取れるだけです。

追記

SQLSTATE[23000]: Integrity constraint violation: 1062 Duplicate entry ’19-ja’ for key ‘PRIMARY’

フォームをsaveしたら上記のエラーが出ました。

updateObject後にobject->toArray()をすると見覚えのない、「ja_JP」というキーが。

Array
(
    [id] => 
    [foo] => hoge
    [bar] => moge
    [Translation] => Array
        (
            [ja] => Array
                (
                    [id] => 
                    [name] => someone
                    [lang] => ja
                )
            [ja_JP] => Array
                (
                    [id] => 
                    [name] => 
                    [lang] => ja_JP
                )
        )
)

色々調べた結果、原因は

  • langがchar(2)なので、jaとja_JPの区別がつかないこと
  • sfDoctrineRecord::getDefaultCulture()がja_JPなこと

恐らく、

http://www.symfony-project.org/jobeet/1_4/Doctrine/ja/19

このページを参考にしているとハマるのではないかと…

ちなみにlangがchar(2)なのは、Doctrine_I18nの中で定義されています。

対策として考えられるのは以下のパターン。

  • sfDoctrineRecord::setDefaultCulture(‘ja’)をコールする
  • langをchar(5)にしてja_JPの形式で扱う
  • settings.ymlのdefault_cultureをjaにする
  • embedI18nにja_JPを渡す

sfDoctrineRecordのカルチャをセットするのは、sfUserのカルチャをセットすることでイベントが駆動して同時にセットできます。なので、$this->getUser()->setCulture(‘ja’)とかしておけばOK。

langをchar(5)にするのは、I18nビヘイビアのオプションにlength:5を指定すればできます。この場合、カルチャをすべて5文字で扱うようにしないとlangがマッチしなくなります。length:2の場合は暗黙的に先頭2文字だけにマッチさせることで5文字のカルチャを許容していたので。

# schema.yml
Sample:
  actAs:
    Timestampable: ~
    I18n:
      fields: [name]
      length: 5

settings.ymlのdefault_cultureをjaにするのが一番簡単です。en_USとen_GBはどうするんだという話ですけど…

formクラスに$this->embedI18n(array(‘ja_JP’))とすることでも対応できます。

気になる方はsfDoctrineRecordI18nFilterクラスのfilterSet関数を見てください。

カタログファイルとかにも影響しそうなのでsettings.ymlに2文字カルチャをセットするのがベターかなぁ。


symfonyで行の並び順を指定できるビヘイビアを使ってみた

今回はこちらを参考に、csDoctrineActAsSortablePluginを使ってみました。

$ ./symfony plugin:install csDoctrineActAsSortablePlugin
>> plugin    installing plugin "csDoctrineActAsSortablePlugin"
>> sfPearFrontendPlugin downloading csDoctrineActAsSortablePlugin-1.5.1.tgz ...
>> sfPearFrontendPlugin Starting to download csDoctrineActAsSortablePlugin-1.5.1.tgz
>> sfPearFrontendPlugin (6,795 bytes)
>> sfPearFrontendPlugin .
>> sfPearFrontendPlugin .
>> sfPearFrontendPlugin ...done: 6,795 bytes
>> sfSymfonyPluginManager Installation successful for plugin "csDoctrineActAsSortablePlugin"
>> sfSymfonyPluginManager Installing web data for plugin

使い方はschema.ymlのモデルのActAsにSortableを追加してやればいいだけです。

ModelName:
  actAs: 
    Timestampable: ~
    Sortable: ~

これで、自動的にpositionというbigintのカラムが生成されて、ソート順が数字で指定できるようになります。

併せて順序を入れ替えるための便利なメソッドが使えるようになります。

http://www.symfony-project.org/plugins/csDoctrineActAsSortablePlugin/1_5_1?tab=plugin_readme

今回、I18nの下にSortableを置いたら、インデックス名がやたら長くなってしまい、CREATE文でエラーが出るようになってしまいました。

SQLSTATE[42000]: Syntax error or access violation: 1059 Identifier name '******_*********_***_*******_******_*****_translation_position_sortable_idx' is too long.

plugins/csDoctrineActAsSortablePlugin/lib/template/Sortable.php

  protected function getSortableIndexName()
  {
    return sprintf('%s_%s_%s', $this->getTable()->getTableName(), $this->_options['name'], $this->_options['indexName']);
  }

ということなので、nameとindexNameを指定して短くできそうです。

と言ってもposition_sortable分しか短くできないのですけど。

最終的には、schema.ymlの方でtableNameをdatabase_name.table_nameで指定していたのですが、これをtableName: table_nameにするだけで対応できました。


MySQL Workbenchからschema.ymlを生成する

MySQL Workbenchからsymfony+Doctrine用のschema.ymlを書き出せないかなぁとつぶやいたら@hidenorigotoさんに教えていただいたので試してみました。
http://twitter.com/#!/hidenorigoto/status/38153994970988544

MySQL Workbench schema exporter

MySQL Workbench schema exporterは、MySQL WorkbenchプラグインのMySQL Workbench Doctrine Pluginにインスパイアを受けて開発されたようです。
が、こちらのプラグインはすでにメンテされていないようです。

開発終了した理由がぞろぞろ書いてありますが、要約すると「LUAが…」ってことみたいです。

MySQL Workbench schema exporterはPHPで書かれています。MySQL Workbenchのmwbファイルを読み込んでパース、フォーマッタを指定してそれぞれの形式を書き出すようです。
ちなみにmwbファイルはZIP圧縮されたXMLです。あと、SQLite3のデータが入ってました。

注意点としてPHP 5.3以降でないと実行できません…
いつものdebian環境では5.2を使ってるので、Windows版の5.3をダウンロードしてインストールしました。

まずはexampleディレクトリに移動します。

C:\Users\test\Downloads\johmue-mysql-workbench-schema-exporter-7d08e29\example>php -v 
PHP 5.3.5 (cli) (built: Jan  5 2011 20:36:18) 
Copyright (c) 1997-2010 The PHP Group 
Zend Engine v2.3.0, Copyright (c) 1998-2010 Zend Technologies

example/data/にtest.mwbがあり、サンプルではこのファイルを使います。

ちなみにサンプルのEER(Enhanced Entity-Relationship) diagramはこんな感じです。

test.mwb

C:\Users\test\Downloads\johmue-mysql-workbench-schema-exporter-7d08e29\example>php .\doctrine1.yaml.php 
<textarea cols="100" rows="50">Bureau: 
  tableName: mydb.bureaus 
  columns: 
    id: 
      type: integer(4) 
      primary: true 
      notnull: true 
      autoincrement: true 
    room: 
      type: string(45) 
  indexes: 
    testIndex: 
      fields: [room] 
      type: unique 
  options: 
    charset: utf8 
    type: InnoDB

Email: 
  actAs: 
    timestampable: 
  tableName: mydb.emails 
  columns: 
    id: 
      type: integer(4) 
      primary: true 
      notnull: true 
      autoincrement: true 
    email: 
      type: string(255) 
    users_id: 
      type: integer(4) 
      primary: true 
      notnull: true 
  relations: 
    User: 
      class: User 
      local: users_id 
      foreign: id 
      foreignAlias: Emails 
      onDelete: no action 
      onUpdate: no action 
  indexes: 
    fk_Emails_Users: 
      fields: [users_id] 
  options: 
    charset: utf8 
    type: InnoDB

User: 
  actAs: 
    timestampable: 
  tableName: mydb.users 
  columns: 
    id: 
      type: integer(4) 
      primary: true 
      notnull: true 
      autoincrement: true 
    name: 
      type: string(255) 
  options: 
    charset: utf8 
    type: InnoDB

UsersBureaus: 
  tableName: mydb.users_bureaus 
  columns: 
    users_id: 
      type: integer(4) 
      primary: true 
      notnull: true 
    bureaus_id: 
      type: integer(4) 
      primary: true 
      notnull: true 
  relations: 
    User: 
      class: User 
      local: users_id 
      foreign: id 
      foreignAlias: UsersBureauss 
      onDelete: no action 
      onUpdate: no action 
    Bureau: 
      class: Bureau 
      local: bureaus_id 
      foreign: id 
      foreignAlias: UsersBureauss 
      onDelete: no action 
      onUpdate: no action 
  indexes: 
    fk_users_bureaus_bureaus1: 
      fields: [bureaus_id] 
  options: 
    charset: utf8 
    type: InnoDB

Testtable: 
  tableName: mydb2.testtable 
  columns: 
    id: 
      type: integer(4) 
      primary: true 
      notnull: true 
  options: 
    charset: utf8 
    type: InnoDB 
</textarea><br><br>1 MB used<br>0.055 sec needed

というわけで、リレーションやインデックスなども書きだされるようです。

HTMLのタグはdoctrine1.yaml.phpの中に書いてあるので、CLIから使うときは適当に外してください。

timestampableなどのビヘイビアに関しては、コメント欄に書くことで出力できるようです。

{d:actAs} 
  actAs: 
    timestampable: 
{/d:actAs}

この仕様はちょっと微妙な気が…

created_atとupdated_atがあったらtimestampable付けるとかの方が楽だなぁ、と。

作っちゃった後の全テーブルにコメント指定して回るのはちょっと辛いので。

サーバにPHP 5.3が入っているなら、symfony taskでmwbからschema.ymlの生成と、ActAsの追加をやってしまうのがいいかな、と思いました。

うーん、個人的にはMySQL Workbench上で完結したいから、プラグインの方が便利な気はするんですけどねぇ。LUAとは言わなくてもPythonスクリプティング対応しているようなので、Pythonに書き直すとか…

この後、60テーブルほどのファイルを変換してみましたが、問題なく実行できました。

追記(2011/02/19)

注意点がいくつかあります。

というか、致命的かも。

1.NOT NULLのchar型にDEFAULT値”を入れるとNULLに変換される

これはDoctrineのbuild –sqlがおかしいかな…

column_name:

  type: char(3)

  notnull: true

  default: ”

column_name char(3) DEFAULT NULL NOT NULLとかいう矛盾を持ったクエリが生成されます。

ちなみにvarcharは大丈夫です。

default: ”の行は削除しましょう。

2.DECIMALやFLOATの最大桁数と少数点の値が逆になる

ひどい。

例えばMySQL WorkbenchでDECIMAL(15,4)と指定したカラムがDECIMAL(4,15)と書き出されます。

column_name:

  type: decimal(4,15)

  notnull: true

  default: ‘0.0000’

もちろん、ちゃんとMySQL Workbenchからクエリのエクスポートをしたときは15,4になります。

置換で何とか…

うーん、やっぱりMySQL WorkbenchでDBをあらかじめ作成しておいてから→doctrine:build-schema→schema.yml修正が妥当かなぁ。


A cache key must contain both a module and an action parameter

Symfony 1.4にて、Flash上のリンクからページにリンクをしたところ、500エラーが発生。

A cache key must contain both a module and an action parameter

同じURLをそのまま別のウィンドウで開くと問題なく開けるので、リクエストを見比べたところ、違いはrefererの有無だけ。

エラーはinclude_partialの先で起きていて、調べていくと、パラメータを渡さないpartialに、config/cache.ymlでcontextual: trueとしていたのが問題でした。

falseにして解決。

ちなみにこのException自体も、本来は404を出すはずのところらしいです。

あと、キャッシュ有効にしないとこのエラーは出ません。


symfonyで携帯端末用のテンプレート切り替えを実装する

symfony 1.4で、PCサイトの携帯版を作ることになりました。

アクションは共通にして、テンプレートのファイル名を、携帯とPCで切り分けるようにしたいと思います。

例:
templates/indexSuccess.php (PC用)
templates/indexSuccess.mobile.php (携帯用)

で、これはフォーマットを指定することで実現できます。フォーマットに関してはJobeetを参照。

Practical symfony | 15日目: Web サービス | symfony | Web PHP Framework

まずは携帯キャリアのIPから高速にキャリア判定をしてくれるプラグインを準備しておきます。

sfMobileIPPluginをsymfony 1.4で使ってみた

次にフィルタを用意します。

app/frontend/lib/filter/myMobileLayoutFilter.class.php

<?php

class myMobileLayoutFilter extends sfFilter
{
    public function execute($filterChain)
    {
        if ($this->isFirstCall()) {
            
            if (sfMobileIP::carrier() != 'pc') {
                $request = $this->getContext()->getRequest();
                $request->setRequestFormat('mobile');
            }
            
        }

        $filterChain->execute();
    }
}

最後にfilters.ymlを編集すればOKです。

app/frontend/config/filters.yml

rendering: ~
security:  ~

myMobileLayoutFilter:
  class: myMobileLayoutFilter

cache:     ~
execution: ~

layoutのテンプレートも携帯版を用意しておきます。

例:

app/frontend/templates/layout.php (PC用)

app/frontend/templates/layout.mobile.php (携帯用)

注意点として、partialなども全部「.mobile.php」の形式のファイルがないと動作しません。どこかでファイルを作り忘れるとsfRenderExceptionが投げられるので注意してください。ちなみに、dev環境だとそのまま真っ白な画面になってしまって、原因追求がしにくいようです。

その場合は、ログファイルにてチェックしましょう。

log/frontend_dev.log

symfony [err] {sfRenderException} The template "indexSuccess.mobile.php" does not exist or is unreadable in "".


sfMobileIPPluginをsymfony 1.4で使ってみた

sfMobileIPPluginという、IPベースで高速にキャリア判定をするsymfonyプラグインがあったので、使ってみました。

1.0用に作られているらしく、一部修正する必要があります。

とりあえずやってみてダメだった手順。

$ ./symfony plugin:add-channel openpear.org
$ ./symfony plugin:install -s beta openpear.org/sfMobileIPPlugin

ダウンロードしてインストールを試みる。(これもXMLがおかしいと言われて不可)

$ ./symfony plugin:install ./sfMobileIPPlugin-0.0.13.tgz

ダメっぽいので適当にディレクトリ作って解凍しました。これでセットアップできました。

$ mkdir tmp
$ mv sfMobileIPPlugin-0.0.13.tgz ./tmp/
$ cd tmp/
$ tar xvzf ./sfMobileIPPlugin-0.0.13.tgz
$ mv ./sfMobileIPPlugin-0.0.13 ../plugins/sfMobileIPPlugin

configのyml類はconfigディレクトリに移さずに使える模様です。configにコピーしておけばオーバーライドできるので開発環境の場合はconfigにコピーしたあと、ローカルのネットワーク範囲を追加しておけば便利かと思います。

手動で設置したので、ProjectConfigurationにプラグインを使用するように記述する必要があります。

config/ProjectConfiguration.class.phpの

public function setup()
{
  ...
}

$this->enablePlugins('sfMobileIPPlugin');

を追加します。

1.4ではすでに存在しないメソッドがあるので、それも書き換えます。

plugins/sfMobileIPPlugin/lib/sfMobileIP.class.php

static protected function configFile()
{
  $config_dir  = sfConfig::get('sf_config_dir_name');
  $config_file = $config_dir.DIRECTORY_SEPARATOR.'mobile_ips.yml';
  return sfConfigCache::getInstance()->checkConfig($config_file);
}

を以下のように修正。

static protected function configFile()
{
  return sfContext::getInstance()->getConfigCache()->checkConfig('config/mobile_ips.yml');
}

あと、pear::Net_IPv4が必要です。これがないとdev環境でもエラーを出さずに途中で止まります。

symfonyコマンドでもインストールできますが、pluginディレクトリが汚くなるので、オートロードできる場所にNet_IPv4.phpファイルを適当に設置すれば良いかと思います。

http://pear.php.net/package/Net_IPv4/download

あとは

./symfony cc

を実行して、プログラム内でsfMobileIP::carrier()を実行すればキャリアを読み取れます。


phpMyAdminのYAMLエクスポートとsymfonyのfixture

Symfony 1.4+Doctrineにて。テストを実行するために、fixtureを用意するのですが、

$ symfony doctrine:data-dump dump.yml

でやろうとしたらデータが重すぎて途中で落ちる。

ので、phpMyAdminにYAMLエクスポート機能がいつの間にか実装されていたので、それを使って必要な部分だけをエクスポートします。

ところがそれをそのまま読み込むといくつか問題が…

ということで、気になった3点。

  • 改行があると読み込めない
  • 日付形式が読み込めない
  • fixtureのymlファイルよりインデントひとつ分浅い

改行のある行はダブルクォートで囲ってから、改行文字を\nにすれば読み込めるようになります。

日付はダブルクォートで囲めばOK。

インデントは置換するなり何なりしましょう。

テスト周りに関してはチートシートが欲しいなぁ…


Symfonyで外部のプログラムを実行する

Symfony 1.4でシェルのプログラムを呼び出すときに、PHPのexec関数に代わる便利なメソッドがあったのでメモ。

sfFilesystem::execute()がそれです。
symfony API » sfFilesystem Class | symfony | Web PHP Framework

内部的にはproc_openで
戻り値は、標準出力と標準エラー出力が分離されて配列で返ってきます。

タスクから、呼び出すとこんな感じになります。

    protected
        $outputBuffer = '';

    protected function execute($arguments = array(), $options = array())
    {
        // initialize the database connection
        $databaseManager = new sfDatabaseManager($this->configuration);
        $connection = $databaseManager->getDatabase($options['connection'] ? $options['connection'] : null)->getConnection();

        // 処理待ちリストから一行取得
        $process = Doctrine::getTable('Processes')->findOneByStatus('WAIT');
        $command = $process['command'];

        // バッファクリア
        $this->outputBuffer = '';
        try {
            // 実行。第二引数は標準出力、第三引数は標準エラー出力を受け取るコールバック関数
            list($output, $err) = $this->getFilesystem()->execute($command, array($this, 'setBuffer'), array($this, 'setBuffer'));
            $process['status'] = 'SUCCESS';
            $process['message'] = $output;
            $process->save();
        } catch (RuntimeException $e) {
            // コマンドが実行できなかった場合と、終了時エラーの場合はRuntimeExceptionがthrowされる
            $process['status'] = 'FAILED';
            // エラー時はexecuteの戻り値を取得できないのでコールバックの結果からメッセージを取得
            $process['message'] = $this->outputBuffer;
            // 必要なら$e->getCode();でエラーコード取得できます
            $process->save();
        }
    }

    public function setBuffer($output)
    {
        $this->outputBuffer .= $output;
    }

/vendor/pear/php/symfony/task/project/sfProjectDeployTask.class.phpがサンプルとして使えます。

もちろん、PHPのexec関数を使って

exec($command, $output = array(), $return_var = 0);

とかしてもいいと思います。

多分プラグインのインストール段階でmakeとかするときに使うんじゃないですかね。

標準出力を段階的に画面に表示できるので。

ただし、出力バッファの読み取り単位ごとに、0.1秒のディレイをかけているようなので、速度重視なところでは注意が必要です。


Symfonyのクライアントサイドバリデータ

SymfonyでjQueryを使ったクライアントサイドのバリデーションを簡単に実現できるjnAjaxFormValitatorというプラグインがあったので、試してみました。

このプラグインはフォームが変更された際に、Ajaxでサーバにバリデーションルールと値を送ってサーバサイドでバリデーションをかけ、その結果を表示します。

結論から言うと、簡単に導入できて便利ですが、一部セキュリティ的に難あり、

1.2用ですが、ちょっとの修正で1.4でも使えます。

まずはダウンロード。

Plugins | jnAjaxFormValidatorPlugin | 1.0.2 | symfony | Web PHP Framework

20100617223542

ダウンロードしなくてもサーバから直接インストールできるらしいのですが、今回はtgzファイルをダウンロードしてきてインストールしました。

$ ./symfony plugin:install ./jnAjaxFormValidatorPlugin-1.0.2.tgz
>> plugin    installing plugin "./jnAjaxFormValidatorPlugin-1.0.2.tgz"
>> sfSymfonyPluginManager Installation successful for plugin "./jnAjaxFormValidatorPlugin-1.0.2.tgz"

インストール成功したら、アプリケーション以下のconfig/setting.ymlを開いてモジュールを有効にする設定を書きます。

all:
  .settings:
    enabled_modules:        [default, jnAjaxFormValidator]

READMEは全部スペルミスでjnAjaxFormValitatorになっているのでコピペすると間違えます。

次はアプリケーション以下のconfig/routing.ymlに以下を追加します。

# —– jnAjaxFormValidator —–
jnAjaxFormValidator_validateJSON:
  url:   /jnAjaxFormValidator/validateJSON
  param: { module: jnAjaxFormValidator, action: validateJSON }

その後、キャッシュをクリアします。

$ ./symfony cc

バリデーションを使用するテンプレートの先頭にでも、

<?php use_helper(‘ajaxFormValidator’) ?>
<?php echo ajaxAllFieldsValidators($form) ?>

と書いておけばOKです。

インストール手順はこれで完了ですが、このままだとSymfony 1.4で動かないので、actions.class.phpを修正します。

/plugins/jnAjaxFormValidatorPlugin/modules/jnAjaxFormValidator/actions/actions.class.php 29行目
sfLoader::loadHelpers(‘I18N’);

sfContext::getInstance()->getConfiguration()->loadHelpers(array(‘I18N’));

以上で完了です。

20100617225540

あと、書き出されるエラーが
<ul class="error_list"><li>エラーメッセージ</li></ul>
の構造に固定されているので、必要であればヘルパー側を修正する必要があります。

難点は、バリデーションのルールをブラウザ側に一度保持することです。単純にバリデータクラス名とバリデーションルール、値をJSからサーバに送信してバリデータを実行しているだけなので。

20100617225648

上の図はリクエスト時のパラメータです。GETで送られます。何が問題かというと、サーバ内のバリデーションルールが表に流れるので、攻撃者が穴を見つけやすくなるということですね。

バリデーションは完璧で、特にクリティカルな要件でないなら使えると思います。

あと、返されるエラーメッセージはformで定義したものを使えないので、デフォルトのエラーメッセージになります。

デフォルトのエラーメッセージは、アプリケーションのConfigurationなどで

sfValidatorBase::setDefaultMessage(‘max_length’, ‘%max_length%文字までにしてください’);

などとしておくか、カタログファイルでも変更できます。

ちなみにソースコードはびっくりするくらいシンプル。チェコ人が作ったらしく、I18Nも意識されてます。